〜2世帯のクリスマス〜その3



お店を早めに閉めた直帆さんはせっせとパーティーの準備です。

「黒コショウをパッパッパと〜」

初挑戦のホリデーローストに直帆さん若干テンションあがりつつ作っております。
そろそろ鼻歌が出る頃でしょうか…。その頃・・・



「お前、そんなことも知らないのか…? サンタなんて本当にくるわけないだろう…」
(そんなことより後ろのラブラブなプリクラは…)
「だいたいだな・・・サンタっていうのは・・・・」
(・・・いいなー。俺とは絶対とってくんないだろうなー)

そう考えだしたら、ちょっと拗ねてきた朋聡さん。いかにも適当な返事が・・

「へーえ・・・」



「おい、今の返事、絶対聞いてなかっただろ! お前、人が教えてやってるのにだな…」
「聞いてますよ〜。聞いてます」
「なんだお前、なに拗ねたような口を…。一体なんなんだ」



「じゃ〜あ、聞きますけど薫さん。俺とプリクラとってくれますか?」
「は? お前急に何の話だ。さっぱりわからん!」

あーあ、前回あんなほのぼのしてたのに…。そんな口論が勃発した頃…



「うん。上手にできた♪」

良かったですね。さすが直帆さんです。

食卓に集まる4人



「ね〜友だち呼んだりしようよ」

「あぁ、そうだね」

「そうだ。折角直帆がこんなおいしそうなホリデーローストを焼いたんだからな…」

(結局薫さん、『もう知らん!』って取り合ってくれないし、 もういまや無視だもんな〜戦意喪失どころか…しょんぼり)



(あ〜寒くなってきた…おしりぬくめよ…)
暖炉でうねうねとお尻をあっためだす朋聡さん。笑える動きでした。

「じゃあ、俺電話してくるね」

「うん。この、ホリデーロースト…だっけ? 確かに超うまそ〜だもんね!」

「ああ、そうだな」

(…あ〜ぬくい。)

あぁ、3話くらいにまとめようと思ったのに…まだつづく…