〜2世帯のクリスマス〜その2

その後、実はお腹減ってなかったのでケーキを食べていなかった薫さんが
直帆さんちの食卓へひとり戻ってきて、モグモグ食べ出しました。
それを、素早く朋聡さんが発見。
朋聡さんは、薫さんが寂しん坊だと思っているらしく一人にしたくないようです。



「あ、薫さんケーキ食べてるんですか?」
「なんだ。悪いか」

もくもく

「いえ、甘いもの食べてるの珍しいな〜って思って」
「直帆のケーキは別だ。俺のためにそれほど甘くしてないからな」



それにきっと、直帆さんが作ったケーキを食べないわけにいかないのでしょう。

「なるほど。ラブラブですね」
「なんだそれは」
「いえいえ・・・。直帆さんのケーキ、おいしいですよね」
「あたりまえだ。直帆は本当に料理がうまいんだ」
「そうですね」
(なんか、かわいいなぁ…薫さん…)


にこにこ・・・



朋聡さんがほのぼの薫さんを見守っている頃…



「うう〜さぶいでありますな〜。ここはひとつ小屋にでも入るでありますか…」

ま、それはいいとして。



「いらっしゃいませ!メリークリスマス」

クリスマスも元気に開店ですね。

(クリスマスだからってお休みしてちゃいけないものねー)

でも、直帆さんレジあんまり知らないはずですけど大丈夫ですか…



「う〜やっぱクリスマスだからか結構忙しいな〜…」

いつもはヒロがレジっ子なのですが。商品補充が忙しくてレジにまわれません。

(直帆、レジ大丈夫かなぁ〜…)



「え、えへ。えっと…ちょっと待ってくださいね」

笑顔でなんとかしてるみたいです…



ちーん
「はい。…素敵な写真をありがとう」

直帆さんの笑顔の効果か特に気分を害することなく済んだようです。
まぁ、レジでお腹をうたないだけいいか…

「はい!ありがとうございました!(ホッ…)」

特にオチも山場も無くつづく…