9.泳ぐ!朋聡
前回、移動は全て泳ぎになってしまうという、得体の知れない病気になってしまった朋聡さん。
まーなんとかなるだろうと、とりあえず近くにいた人の元へ・・・
「ん〜直帆〜」
直帆に甘えるヒロがおりました。この二人、ラブラブすぎです。
「コラヒロ、ダメだよ。薫に見つかったらどうするの〜?」
「だいじょぶだよ。ピアノ聞こえてるんだから、その間は平気だって〜」
「もう・・・そうだけど。しかたないな、ヒロは〜」
「へへ、直帆〜」
そんなバカップルのもとへ、じゃぶーじゃぶー・・・
「ねーヒロ〜、みてみて〜」
・・・意外と楽しそうだな・・・朋聡さん・・。
「・・・トモ?」
声はすれども姿が見えず。
「・・・うわっ!!!! キモッ!トモ、どーしたの!?」
「と・・・朋聡くんどうしたの!?」
「なんか〜。歩けなくなっちゃったみたい」
じゃぶーじゃぶー
「陸を泳ぐって世界初なんじゃない?!俺」
「世界初? かもね〜www」
ケラケラ・・・
もともと楽しい事大好きのトモとヒロは、この状況を楽しむのであった。
「もう、二人とも、笑い事じゃないよ。朋聡くん本当に大丈夫なの?」
色んな意味で遊び人の二人とは違って、真面目な直帆さんはとっても心配。
(そして、管理人’Sも心配・・・)
「う〜ん。そのうち治るんじゃないかな〜?と思って。
トイレとか行ったら治るかも。ちょっといってくる〜」
「あ、でも。薫さんにも見せてからにしよ〜っ」
じゃぶー
・
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じゃぶー
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・
調子よく移動してた朋聡さんですが・・・
「うう・・・、な・・んか、頭痛くなってきた・・・。やっぱちょっとヤバイのかなー」
「お・・・おまえ・・・」
「あ、薫さん」
「な・・・なにやってるんだ?」
「薫さ〜ん・・・頭痛いんですよ〜助けてください〜」
「そうじゃなくておま・・・。いったい何がどうなったんだ・・・」
「得体の知れない病気になっちゃったみたいです・・・歩けないんですよ〜全部泳ぎになっちゃって」
「得体の知れない・・・・」
薫の頭に、前々回のセリフがリフレインした・・・
『得体の知れない病気になってしまえ!!・・・しまえ・・・しまえ・・・!!!』
「・・・俺の・・・せいか?」
・・・前回と同じシメ方でつづく