7.進展
ヒロが、朋聡さんはうまくやったかと思っていたら、
ちょうど朋聡さんが起きてきて食事に参加してきました。
「おはよ〜♪」
ご機嫌でパンケーキを食べ始める朋聡さんであった。
「トモ。まずまずってかんじ?」
「ま〜ね〜♪」
もぐもぐ・・・・
「なぁに? どうしたの?」
「ん〜トモに聞いて〜。ごちそーさま〜」
(・・・そっか〜。あの堅そうな御曹司ともう既にそれなりに仲良くね〜・・・・
さすがトモじゃん。・・・さ、今日はなにしよっかな〜)
「ねぇ、朋聡くん。何の話?」
もぐもぐ・・・
「あぁ、オレ、薫さんが好きなんですよ〜」
「・・・えぇっ! そうだったの!?・・・・あ、あの、朋聡くん足踏んでる・・・」
「あ、あぁ。すいません。で、まぁ、少しは仲良くなれたかって話」
「へぇえ・・・・びっくりだよ・・・そう…薫を・・・」
「な、直帆! あっちいってさー枕たたきしようよ!」
「え? う、うん??なぁに急に・・・」
「いいからいいから!」
そういって、直帆をあわてて向こうの家へ連れ帰すヒロ。
そこへ、若干寝不足の御曹司薫が・・・
「おい!!! 橘!!!」
「聞いてたぞ今の! お前、そういう趣味か! 昨日寝ぼけたふりして寄ってきたのは
確信犯だったんだな!? 寝ているからと親切心を出した俺がバカだったな!?」
「まぁ、まぁ、おちついて。ね。パンケーキおいしいですよ?」
「何を言ってる?! しかもおまえ、直帆になんてこと言うんだ!?
直帆はおまえと違って純粋でそういう事には疎いんだ! 変な影響を与えないでくれ!!」
「意外ともう純粋じゃないかもしれませんよ?」
にやにや・・・
「それに薫さん、なんかやたら怒ってる割になんか変ですよ?
あっ。もしかしてハートでも出ちゃってるんじゃないですか〜?俺に」
「・・・・ッ」
そう・・・なんか気付いたら薫さん何故か朋聡さんにハートついてました。
(語った後知らないうちに何かあったのかなー・・・その瞬間見れずにショック…)
「うるさい!!お前が何かしたんだろ!? おまえなんか…
お前なんか得体の知れない病気になってしまえ!」
うわ、薫さんにしては珍しく幼稚な発言。よほど怒ってるご様子…
つづく