35.ヘリ


バラバラバラバラ・・・・


とうとうビジネスキャリアを上りつめました、この男。ヒュ〜!

操縦士「まもなく着陸です、社長。お疲れ様でした」
「あぁ、ありがとう。(だ、大丈夫だ、もうつく、大丈夫だ・・・)」

パイロットがいる手前、平然としたふりをしていますが高所恐怖症です。この人。

ヘリの音に気づいて直帆さんが出てきました。


「な、なぁに、このヘリ〜うるさいよ〜」

「なになに何事〜?」

ヒロもでてきました。


「うわ、耳おかしくなりそー」

「なにー!? ヒロー? なんて〜?」

「だーかーらー。耳がーおかしくなりそーだねーって!!」

「なにー? 聞こえないよー!」

「あーもーいいーなんでもない〜!」

「なにー? なんてー?」

「・・・・・」


「あ、あぁ、ただいま。すまんな、うるさくして」

「あ、薫だったんだー! おかえりー」

「一ノ瀬さん派手すぎー」

「ん? すまん、何か言ったか、早瀬」

「んー何も言ってないー!」


(明日から自家用車出勤・・・だな)



つづく