28.昇進


突然ですが。ビジネスキャリアの薫さんが昇進しました。

「チャッピー、元気か」

ご機嫌で直帆さんの熱帯魚チャッピーにエサをあげる薫


「着々と成功へ向けて進んでいるな・・・俺は」

そう、薫さん精神を落ち着けるためにピアノをひいたり、チェスをしたりした事が
意外と良かったようなのです。

ちなみに薫さんが頑張っている間。基本夜出勤の自由業の朋聡さんは・・・


水着のままソファの上でぴょんぴょん遊んだり…


こんなことや・・・



「ロビン、ちょっと強すぎない〜?」
こんなことを・・・していました。



薫さん、気分がいいのかピアノを引き始めましたが…


(昇進した・・・・)

さっきからずっとソレばっかり考えてます。

(いかんな。顔がにやけてしまう…)
ニヤけてる薫さんなんてイメージ崩れるでしょう・・・・さっさと顔を戻しなさい…


あ、薫さん後ろー!!! 見られてますよ! にやにや顔を!にやにやしながら!

(・・・・ん?)


(気のせい…か…?)

数十分後・・・・

薫さんはにやけた顔がおさまってきたのを確認して朋聡さんに報告するのでした。

「朋聡」

「あ、薫さん。ピアノの音がするなーとは思ってたんですけど…いつの間に帰ってたんですか? おかえりなさい」

「…あ、あぁ。ただいま」

朋聡さんうっそだぁ〜。さっき見てたくせに…


「なんか薫さん、いいことありました? いつもより顔が嬉しそうな感じ」
「え、か、顔に出てるか?(そんなわけはないと思うんだが…)」
「やだな。毎日見てるんですからわかりますよ」

またまた…にやけ顔みたからでしょうがアンタ・・・。

「…そ…そうか…」
「で、どんないいことがあったんですか?」
「あぁ…。あのな、そんな大層なことでもないんだが…昇進したんだ。」

「・・・昇進?!」


「薫さんすごいじゃないですか!」

ぎゅ〜〜〜〜〜〜〜。

「お…おい…とも・・」
「やりましたね! あれですか、ながーい車がきちゃったりするんですか〜!?」
「ま…まぁな・・・・」
「かっこいい〜!薫さん!」

すりすり。・・・・朋聡さん、確信犯だよね・・・?

「お、おだて過ぎだ。…朋聡・・は、はなせバカ」
「え〜嫌ですよ〜〜」
「お前…! 俺の昇格を純粋に喜んでるんじゃないだろう」
「え、そんなことないですよ〜〜?」

ぎゅ〜・・・すりすり

「ちょ、お前、あ、足!・・・―離せ!!!!」

ガツッッ!!!!

「い、いたー。もう〜、薫さんの照れ屋〜〜」
「照れてないバカ! ホモ!!!」

まぁ、そんな二人なのでした。

ちなみにその頃別の2人は・・・


やっぱりこんなかんじです。

つづく