27.にゃおー
2世帯住宅にメスネコも家族に加わりました。
「シルビア…お前は美人だな」
薫さんは相当お気にめしたようで、シルビアと命名。
猫かわいがりとはこのことです。
(薫〜薫〜)
「ん〜?なんだ?シルビア。くすぐったいじゃないか…」
と、まぁ相当かわいがっております。
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可愛がっているといえば。
朋聡さんはヌクヌクが好きなようでしょっちゅう遊んでくれています。
「それっ!」
(わふっ! たのしいであります! 棒が我輩を呼んでいるであります!)
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「あれ、シルビアっていったよね。薫さんの。ヌクヌクのごはん食べてるよ、直帆」
お行儀良い感じで座るヒロがシルビアを発見。
「ん〜?まだどっちが自分の家か判ってないのかもしれないねー」
そこへ棒投げが終わったヌクヌクがご機嫌で戻ってきました。
(いやはや〜。いい汗かいたでありますな…。ややっ!!我輩のゴハンを!!!
…いったい何奴でありますか!?…くんくんくん)
ヌクヌクも新しく増えた家族のデータ嗅ぎ取っているようです。
(にゃによ〜?ちょっとくすぐったいじゃにゃいのよー)
くんくんくんくん・・・・
「あ〜・・ヌクヌク。このネコちゃん、薫さんとこのシルビアってゆーんだよ。仲良くするんだぞ?」
(それって新しい家族ってことでありますか?)
「シルビア、シルビア。シルビアのおうちはあっちだよ〜?ね?
それで〜俺、直帆だよ〜?な〜お。もう覚えてくれてる〜??」
自分を覚えて欲しくて仕方ない直帆さんであった。
(あっちにごはんなかったんにゃよ〜。なお〜)
あ、ちゃんと覚えてもらってるみたいですよ、直帆さん。
薫さんがしっかり教えたんでしょう。きっと。
直帆さんと違ってこの人、朋聡さんはというと・・・
「あ、その子が薫さんの猫? シルビアっていうんだ〜?」
どうやら朋聡さんは、薫さんにシルビアを紹介してもらってなかったようです。
「シルビアー。俺、薫さんの恋人のトモだよ〜トモ! わかったぁ?」
(にゃ・・・なんかこの人ちょっと変な感じにゃ! ちょっと離してほしいにゃ! にゃお〜なお〜たすけて〜)
朋聡さん・・・またそれですか。
つづく