20.新しい家族

「あ〜あ・・・」



おや、直帆さんため息なんてついてどうしちゃったんでしょう

「なんだか、寂しいなぁ…」

あらあら・・・

「そうだ、チャッピーに餌あげなくっちゃ・・・」
チャッピー。それは直帆さんの飼ってる熱帯魚のことです。



「チャッピー。ごはんですよ〜」



「フフ。かわいいなぁ。チャッピ〜、チャッピ〜・・・・」

水槽のガラスをコツコツコツする直帆さん。
「・・・・。フゥ・・・」



「・・・なんだかむなしい・・・」

え、そう?熱帯魚ってそんなもんでしょ?
そのころ、ポスト前・・・



(ふむ・・・ここでありますかね〜・・・)

あ、わんちゃん!
そう、サーボロボという家族が増えたばかりですが、
とうとう2世帯にもわんちゃんがやってまいりました。



「あ、無事これたじゃん!ヌクヌク〜!偉い偉い!!」
(あっ。ヒロを発見であります!エヘヘ〜誉められたであります!)
ぱたぱた。
「さ、入っていいよ。直帆に紹介するから」
(了解であります!)



「よ〜しよしよし。いま直帆よんでくるからな〜」



「犬ぅ!?」



「そう、知り合いからもらったの。今きたんだよ」
「ヒロ!! どうしてヒロは俺のことがわかっちゃうの〜!」

いえ、ただの偶然だと・・・・

「あ、うん?? あー・・・うん。まーね〜。愛しちゃってるから!」
「ヒロ大好きだよ! で、どこに??」
「あっち、お店のほう」



「あ〜!ほんとだ!ワンコちゃんがいる!」
(あっこのお方が直帆さんでありますか?)
「そ、ヌクヌクっていうんだよ」
「ヌクヌク? ヒロがつけたの?」
「うん。だってあったかくてヌクヌクしてんだもん」
「ヌクヌク〜俺、直帆っていうの〜よろしくね〜」



「ほら、ごろーんしてごらん、そう、よしよし」

直帆さん、目じりさがりっぱなしです。

(なんだかいいにおいがするであります〜わふわふ)

「かーわいい!!」

よかったねー直帆さん。うん。よかった。
と、このようなところでつづく