19.起動

「さ〜て、起動起動〜♪」




ガガガ・・・・ピ・・・・

「へへ、動いた〜。名前は…ロビン。お前はロビンね」
「ロビン・・・・」
「そうそう。よろしくね」



「ロビンかぁ。俺ヒロ!よろしく〜」
「ヨロシク・・・ソチラノカタハ・・・?」
「あぁ、直帆だよ。ね、直帆〜ロビンだって」
「ん〜?」



「チョウゼツビケイデスネ!!!! ゼヒ、ハグヲ!!!」

「なぁに〜急に?! なんかいやだよ〜」

そりゃやだよ。はじめてあってんだから。ロビン・・・

「あ〜あ〜、もう。じゃーあロビン、ね、ピアノ調律してくれない? なんか壊れてるみたい」

そう、前回いつものようにピアノで自分を取り戻そうとした薫さんでありましたが、
怒りのあまり鍵盤をバンバンやりすぎてこわれちゃったようです。
だからチェスで自分を取り戻そうとしてたわけなんですね。

「チョウリツ・・・ア〜ピアノ、コワレチャッテンダー。リョウカイ」

「・・・い、意外とフレンドリーな感じなんだぁ・・・ロビン・・・」



「ピアノ、ナオス〜チョウリツ、チョウリツー♪」

仕事は好きなようですね。良かった・・・。



「おまえ、サーボロボ買ってきたんだな…」
「ええ、何かと便利そうだったので」
「どうせ掃除するのが嫌だったんだろう」
「え、いや、まーそうですねー…へへ。怒りますか?」
「もういい。ホントにお前は…怒る気も失せるな。バカ。まぁ、便利は便利だから許してやる」



「へへ…ってうわ!」
「どうした?」
「い、いや!なんでもないです」

直帆さん・・・ヒロ・・・あんたたちは・・・

「直帆〜さっきは危なかったね〜」
とかなんとかいってんでしょうか・・・。
つづく