奥さまは魔女になる
と、いうことでデートにでかけましたよっ
「はい、あーん」
「うん。でも、なんで、むしゃむしゃ、デート、むしゃむしゃ、なの?」
「魔女を探したいからに決まってるじゃなーい」
「ああ、そっか」
魔女になるためには、魔女と仲良くならないと。
地道に地道に。なんてったって、魔女ですから。
一朝一夕でなれるわけないわよねー。
「うーん、おいしい〜。でさ、魔女ってどこにいるの? 森?」
「さあ」
「さあって、知らないの?」
「うん。知らない。そのへんにいるんじゃない?」
「その辺に? 魔女が……いるかな?」
「だーいじょうぶ。さて、デザートなんにするー??」
一応探したんだけどね。
タウンページには載ってなかったし。
ハローページのほうがよかったのかな? けど苗字とか知らないしなー。
まあ、ネットとかで調べればいいのかもだけど…
めんどいからさっ☆
捜査は足で稼ぐもんだっ って
えっと、なんか誰かも言ってたし! うんうん。
「じゃ、つぎゲーセンね。マリカしよ、マリカ」
「え? うん。あ、ちょっとまって」
「タロウさんったら変な顔ー。くぷぷー」
「ボク、あんまり写ってないような…」
「さてと、じゃケーキでも食べに行く?」
「え? さっきごはん食べたばっか――」
「いこいこー☆」
―――30分後―――
「ふー、たべたたべたー」
「ふーかちゃん、まさか3つも食べるなんて……」
「あっ」
いたいた。
やっぱその辺にいた。
「こんにちは。ちょっとわたし魔女になりたいんで、友だちになってください」
「まあまあ、ちょうど弟子がほしか――」
「あの修行とかきついと困るっていうか、正直あんまりめんどいのはイヤなんですど」
「え? まあ、たぶんそんなにきつくはないと思うけど」
「ほんと!? じゃあ、手っ取り早くぱぱっとなっちゃお。魔法少女に、オラはなる」
で、まあ、なんやかんやあって
魔女になったってわけ。
ビビデバビデブー
あと1回だけ、つづく