1.悪魔と天使。

悪魔と一緒に暮らしなさい。そう指令が出て僕は地上に降りてきました。

少し迷っていると、顔中にたくさんピアスをした目つきの悪い悪魔さんを
見つけました。とっても痛そうなんですが、もしかしてここが僕の目的地
でしょうか…

「すみません。ここはストレンジタウン666でいいんでしょうか?」

「あぁん!?そうだけどなんだよ」

またまた、これは見た目どおりの性格のようです…

「ああ、でしたらあなたがカロンさんでしょうか」
「だったらなんなんだよ」
「これから一緒に暮らす事になりましたヘイゼルと申します。どうぞよろしくお願いします」

挨拶をすると、事情を聞かされていなかったのか変な顔をするのでした。

「…お前。俺は悪魔だぞ?なんでお前と住むことになってんだよ」
「えぇ。悪魔でいらっしゃるのは存じ上げているのですが、なにやらここへ住むようにと指令が・・・」
「…指令か…。ちっ。まーそーというなら仕方ないな」
「あぁ、よかった」
「その代わり。俺が先に住んでたんだからな。勝手なことするんじゃねぇぞ」

…あなたもここへ来たのは僕とそう差はだろうというのはわかってるんですけどねぇ…。まぁ、いいでしょう

「えぇ。わかりました」

そして、意味なく偉そうな悪魔と僕、天使の同居という 摩訶不思議な組み合わせの生活が始まるのでした。

*****

挨拶代わりといっては何なのですがお近づきの印に
僕の唯一つくれるシリアルをご馳走してみました。


がんばってもっとおいしそうなものを、とも思いましたが、
僕は料理スキルがゼロなので、下手に火をつかって焦がしちゃって
第一印象悪くなったら元も子もですからね…。