39.昼からゴロゴロ


「俺だって、ド真ん中狙っちゃいますからねー」


(…よかった、本当に機嫌直ってるみたいだ…)





「ホテルでわざわざ部屋とって、テレビみてお昼間からゴロゴロ休憩するだなんて
なんだかリッチな感じだよね!」



(…そんなつもりで部屋とったわけじゃないんだけどなー…)
「たまにはこういうのもいいね、ヒロ」
「う、うん…(ダメだ。まず直帆に昼からエッチしようなんていう考えすら無い…)」

直帆さん、そろそろ頑張らないと男としてどうなのって感じですよ?!
プラトニック貫きすぎでしょ!





「少し呑むか」

ダーツに飽きてきた二人はバーカウンターで休憩です。


(やっぱりでも…うやむやにするのは嫌だ…)
「朋聡、お前なにか怒ってなかったか?」


聞けた! 薫さん、ごく自然に聞けたね!練習の甲斐ありだよ

「いえ? 別に何も怒ってなかったですけど?」

「・・・」


「嘘だ。お前、明らかに俺に・・・」
「…明らかに? なんですか?」
「その…。つ、冷たくしたじゃないか…」
「冷たく?」
「そうだ」
「…冷たくされて、さみしかったですか?」
「・・・・・・・・・・・・・まぁ…な


「・・・・薫さん…(ちゃんと返事してくれるなんて思わなかったぁ〜)」

「ピ、ピアノだ! ピアノがあったな! 弾いてくる!」

ガタッ!!

(…逃げた でも俺、俄然元気出てきちゃった。追っかけよ〜

なかなか、作戦はうまくいったみたいじゃないですか、朋聡さん。

と、このようなところでつづく