41.わふ


「おまえ、何やってるんだ?」

「あぁ、薫さん…。えへへー」
朋聡さん、えへへーって。どんだけ機嫌よくなってんですか。



「・・・?」

「俺ー、考えたんですけど」

「・・・ああ?」

「薫さんと俺ってー。両想いなのにこう、いまいちくすぶってるじゃないですか?」

「…お、おまえ何を言い出すんだ…」

「だからー、俺の願望も薫さんと同じく知識願望にしたらこう、ブワーッと燃え上がるんじゃないかって思ってー」

いままであんなに凹んだりいじわるしてたのに、もういつものペースです。
めげない男、橘朋聡。


「…は?」

「知識願望にかえてみたんですよー。どうですか? 薫さん」

「どうっておまえ・・・・」

「なんか前より俺に興味がわくだとか、ドキドキしたりしませんか?
…ていうか、もうドキドキしてる、絶対。薫さん」



「ハッ…何バカを言っている? なにも変化なんて無いぞ、バカバカしい」




その頃直帆さんたちは…


(わふわふわふ・・・テンションMAXであります!)

わふわふ・・・


「よーしよし、偉い偉い、ヌクヌク」

「ヌクヌクもだいぶ色々覚えてきたねーヒロ」

「そーだね、棒なげとかトモがすっげーやってるから持ってくるのちょー早い」

(金メダルものでありますよ! 早くつぎ投げて欲しいであります!)

つづく