25.散々


奴隷としてこき使いすぎた罰だったのでしょうか。
なんとか一命をとりとめた朋聡さん。


(朋聡くん・・・本当によかった! ・・・・・サイヤ人みたい・・・ふふ)

死にかけたことももうすっかり笑いのタネです。


てってってってっ・・・
(直帆さん、近かったけど大丈夫だったでありますか〜?)

「なぁに〜?心配できてくれたの?ヌクヌク」



「だいじょうぶ。ありがとう、ヌクヌク」
(よかったであります!)

「・・・・さっき、変な叫び声がしたが何かあった・・・・プ・・・どうしたんだお前」

あ、おでましです。


こらえてます薫さん。笑いこらえてます。
「・・・・」
「朋聡くん、ロビンの修理しようとして感電しちゃったの」
「…そうか」
「骨まで見えちゃったりしてね。もうホント死ぬところだったんだよ!」

しゅーん・・・・・・・
薫さんにもこんな姿見られちゃって、完璧ブルーに入ってます。朋聡さん。


「い、生きててよかったじゃないか。な。・・・風呂入って綺麗にしてこい・・・・な?」

やさしさが かえって辛い ときもある
一句できました。

「シャワーあびてきます・・・」


(あー・・・散々…。薫さんにも笑われるし・・・)


朋聡さん、綺麗になっていくと同時に思考ももどってきたようです。

(まぁでも・・・。考えようによってはおいしいよね…。
それよりロビンまだ動いてないしまだやらなきゃなんだよねー・・・
修理すんのやだなー・・・でも雑用係いるしなー)


へこたれない・懲りない男。橘朋聡であった。

つづく