8.続・愛

愛。

寒気がするな。愛だって?
悪魔に向かって愛の奴隷になるだ?一体どういうつもりだ

天使の奴・・・・・・・。愛の奴隷って、惚れたってことか?
俺がお返しに【シムをチェック】してやったから調子こいてんのか?
バカな奴だ。何が惚れただ、何が愛だ。
愛なんて寒気がするぜ。

・・・なのになんだか愉快だ。
ああ、奴隷か。あいつは俺の奴隷になるからだ。
名前を呼んでやるだけで天使が悪魔の奴隷になるなんて!

愛の奴隷ったって、ちょっと寒いセリフを我慢するだけだろ?
俺が愛を返さないといけないわけでもないし、たいした事ない!!
あいつは俺に惚れてるんだから、何でもいう事を聞くはずだ。
そうだ、利用すればいいだけだ。こき使ってやる!!!!




その頃、パソコンの前でラプンツェルが弟とチャットをしているようです

「かわいい弟、サイレス。ワタクシの話をきいてください・・・」

「お兄様と綺羅、三人で暮らすはずの家になぜか天使がやってきましたのよ。
上からの指示のようですので従うほかありませんけれど…。お兄様がお気の
毒なんですの。」


カタカタカタ・・・

「えぇ、そうですの。それで天使のヘイゼルさんて方。お兄様にしょちゅうかまうんですのよ。お兄様が困ってらっしゃらないかとワタクシ心配で…」

妹ラプンツェル。結構カンがいい方のようですね。
大事なお兄様をとられるのではと、どこかで思っているのでしょう。
弟に愚痴、いや相談しているようです。

その頃本人、ヘイゼルは…。


「今後のことを…考えて…体力と筋力を…つけておく必要が…ありますね」

よいしょ、うんしょ、ってかんじですけど。
筋肉をつけて一体どんなことをされるつもりなんでしょうか・・・。

つづく

オマケのその頃の綺羅さん。

「むにゃむにゃ・・・優良だわ・・・むにゃむにゃ」